Item Detail

W800/650/400用カーボンべベルギアカバー

 

W800でもっと走るために開発された商品です

近年クラシックバイクとアドベンチャータイプのバイクが人気となっていますが、国内市場を見渡せばクラシックバイクの帝王は間違いなくW800です。往年の名車650-W1や650RS-W3を彷彿とさせるデザインは1999年に発表されたW650からW800に継承されていきました。

しかしW650からW800に排気量がアップすることでエンジンの熱量が上がってしまい、カワサキはベベルギアを含めたエンジンの熱対策をあらゆる角度から実施しましたが、それでも先代のW650と比べると走行時のエンジンやベベルギアの温度は高くなっています。

弊社にはバイクに乗るのが心から好きな開発スタッフがいますが、そのうちの一人は愛車がW800です。

彼は太平洋から日本海まで日本列島を横断するアドベンチャーツーリング・SSTRなどにも参加し一日に300キロ、400キロ平気で走ってきてしまうような男です。

そんな彼がある夏の暑い日にツーリングに出かけて帰ってきた際に右足の膝内側に火傷を負っていました。ベベルギアの熱で低温火傷してしまっていたのです。低温火傷しないべベルギアカバーを作りたい。W800でもっと走るためにこの製品は生まれました。

まずはW800のべベルギアカバーの構造をチェック

W800のべベルギアカバーはべベルギアのヘッド部分に直接足が当らないように装着されています。

ただしこれは飾りカバーにもなっており外すとギアがむき出しになっているわけではなく、外してしまっても走行性能的には問題があるわけではありません。

 

 
素材は熱伝導率の高いアルミが採用されており一定速度以上での巡航時には走行風によって温度上昇を抑えることができますが、停車後やストップ&ゴーが多いシチュエーションでは足が接触していれば火傷してしまうほどの熱さとなる   裏側には断熱材が貼られておりべベルギアの熱がカバーに伝わらないようにしているため、多少熱が伝わるスピードは落ちているがべベルギアが発生する熱量とアルミの熱伝導率の良さのために触ることができないぐらいの温度にすぐになってしまう。

まずは形状を変更することで温度が下がらないかトライ!

カバーが装着されていることでベヘルギア内に熱がこもっているのでは推測。W650やW400で採用されている純正べベルギアカバーを加工して走行時に風が前から後ろに抜ける構造にしました。下部分の穴は軽量化と雨天時などに水抜けさせる為のものです。

この状態で試走してみたところ純正よりも熱くなるタイミングは遅くなるものの、やはり停車時などにはすぐに火傷してしまうぐらい熱くなってしまいました。ただ純正と比べれば熱くなるタイミングが遅くなったので更に素材を変更することで改善を図りました。

素材には金属ではなくウェットカーボンを採用

チタンやスチール、ステンレスといった金属ではどうしても熱くなってしまうため金属はあきらめ外装やアクセサリーで使用されることが多いウェットカーボンを採用しました。

表面に光沢を出すためのクリアゲル、美しい綾織パターンのカーボンシート、その下に薄いガラスマット、クロスを敷き詰めたあとに樹脂で固めて積層しています。基本的には樹脂が混ざるので耐熱性は金属に比べて低くなりますが熱が伝わりにくくアイドリング中やノロノロ運転中でも熱くて火傷するようなことはありません。

弊社で行ったテスト結果をご覧下さい(走行五分後に測定)

 

W800純正純正べベルギアカバー

気温:28度~30度快晴
走行状況:150km 高速6割 下道快走4割
油音目安:90度
測定温度:65度

 

W800用カーボンべベルギアカバー

気温:25度~26度 快晴
走行状況:高速7割 下道ノロノロ3割
油音目安:100度
測定温度:48度

もうニーグリップして大丈夫です

W800乗りを見ているとべベルギアカバーが熱くなってしまうのでニーグリップせず股を開いて膝が触れないように走っているライダーを見かけることがあります。素材・形状を吟味して製作したカーボンべベルギアカバーは過酷な走行状況でも服の上から触れるぐらいなら火傷することはありません。

 

DETAIL

※写真はクリックすると拡大します


もっと走れるW800に

可能な限りW800のスタイルを崩さないように全く新しいべベルギアカバーを作りました。今よりもっと走れるW800に。このコンセプト通りの製品です。

現在のFinalEditionで歴史に幕を下ろすこととなるW800。発熱の問題は来たる排ガス規制に密接に関わっています。そんな時勢にあえて熱対策パーツをリリースします。Wシリーズ復活への希望を込めて。

よく頂く質問をまとめました

W800の純正べベルギアカバーを外したときにネジロックがついていたようなのですが、カーボンべベルギアカバー装着の際にもネジロックは塗布したほうがよいのでしょうか?
結論から言うとネジロックを使わないで固定すると長距離を走った際などに若干緩みが発生することがあります。定期的なまし締めをする事でも解決できますが、ネジロックがあるならば使ったほうが無難です

W800のべベルギアカバーを固定しているボルトに二枚ワッシャーが入っていたのですが、エンジンに近い側のワッシャーは変色していました。変えたほうがよいのでしょうか?
弾力性がなくなってきているようであれば変更したほうが無難です。二枚のワッシャーは同じものですが、外側のワッシャーを内側にするなどローテーションすると良いでしょう。ちなみにワッシャーは1枚150円程度です。

アルミよりもカーボンのほうが耐熱性が低いとの事ですが溶けてしまったり曲がってしまったりしませんか?

こちらの製品は100度程度までは問題ありません。製品のテストの為に一日中走るイベントも含めて2000キロほど走りましたが変形・変色等はありませんでした。30度を超える日にも走っていますが全く問題ありません。ご安心下さい。

 

納期に関して
カーボン製品に関してはクオリティを維持するために職人が一つ一つ手作業で生産しております。ショッピングカートで買えない時は予約等の順番待ちになっている可能性が高いです。お手数ですがお電話メール等で納期等はご確認下さい。

 

 

W800/650/400用カーボンべベルギアカバー cbgc-1 ¥10,780
 
   


 

Category:外装パーツ