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ンシールチェーンとシールチェーンの違いって?

ノンシールチェーンとシールチェーンの違いをお話するには、シールチェーンの仕組みをお話するとわかりやすいと思います。

シールチェーンというのは、ローラーという筒状のパーツの中にグリスを封入し、ゴムで内側からもれてこないようにしているチェーンの事を言います。

チェーンはバイクの動力を後輪に伝えるために、常に大きな負荷がかかります。

 

特に大排気量のバイクで高速走行を連続でしていると、かなりの熱を持ってしまい、潤滑油が蒸発します。

結果、動力を効率よく後輪に伝えることができなくなってしまいます。そのような状態を解決したのがシールチェーンです。

 

そのため、今でもノンシールチェーンは小排気量車両用、シールチェーンは大排気量車両量という認識が一部で残っているようです。

しかし、万能に思えるシールチェーンにもデメリットがあります。

 

シールチェーンはノンシールチェーンと比べて、その構造上、フリクションのロスが大きくなってしまいます。

これは、新品の状態のシールチェーンとノンシールチェーンを触ってみると良くわかるのですが、シールチェーンを持って曲げてみると

すんなりと曲がりますが、シールチェーンをもって曲げてみると、かなりの抵抗があります。

 

そのため、50ccなどの小排気量車両向けのサイズでは、未だにノンシールチェーンが主流です。当社でも420サイズはノンシールチェーンを採用しています。

フリクションのロスが多いのが、シールチェーンとお話しましたが、実際にノンシールチェーンを使っていたお客様がノンシールチェーンに交換すると、

 

加速がスムーズになった気がする。

燃費がよくなった気がする。

 

というお客様が多数いらっしゃいます。

いかに抵抗が少ないノンシールチェーンといえど、こまめに注油しなければ、汚れなどによって、抵抗が強くなります。

シールチェーンも定期的な給油は必要なのですが、ノンシールチェーンと比べると、はるかにメンテナンスは楽です。

 

また今では、チェーンといえば、シールチェーンというぐらいに、シールチェーンの方が主流です。

そのため、当社も含め、各社シールチェーンの技術向上を図っていますので、性能自体も向上されているのも、

加速がスムーズになったり、燃費がよくなったという実感に繋がる原因の一つでしょう。